再びyouから電話があって。

1週間前に話したときよりも。
ずっとずっとたくさんのことを話した。



変わらない人。

大切な人。

いつも、きっと。
手が届く場所にいるのに。
絶対につかまえることができない人。



「今だから言うけど。」

そんな前置きをして。
youは私が一度も聞いたことのないようなことを言った。



俺なりに、相当がんばってたつもり。
どうしたら彼女にできるだろうって、すごい考えた。

「今、俺は**さんと一緒にいるんだー!」
って思うくらいの人だったけど、年上だったし、
いつもうまくかわされてる気がしてた。

今日こそは!って会うたびに思ってたけど、
家まで送ったら、あっさり帰っちゃうし。

だけどすごい甘えてて、振り回してたよね。
ごめん。



そんな話を聞いて。

あの時はそんなつもりじゃなかったとか。

私だって同じ気持ちだったとか。

いっぱい話した。



東京に行くなら行くって言ってよ!って思ったけど、
俺と一緒にならなくて良かったと思う。

今の彼氏と幸せになってよ。



いつも思う。
youはいつだって正直でまっすぐだけど。

最後には、突き放される。

ねぇ。
その言葉はあなたの本心ですか?

だって。
私のことを何とも思っていないなら、
あなたは絶対に連絡なんてしてこないでしょ?



「幸せになって」

そんなことを言われると、悲しくなるよとyouに伝えた。

youこそ、幸せになってよ。

仕事バカで。
約束も守らないけど。

youの良さをわかってくれて、応援してくれる人がいいのに。

youから離れて東京に来た私が言っても説得力がないけど。

私はyouの良さをよくわかっていたのに。
ごめんね。



そんなことを話す私に。

「お互いに、自分で決めたことだから。」

とyouは言った。



びっくりするくらい冷静で。
そして真実を表現してる言葉だった。

あのとき。
過去に。

私たちがどんな気持ちでいたとしても。

東京に来ることを決めたのは私自身だったし。
私のことよりも仕事に一生懸命で、その選択をしたのはyou自身だった。



「東京に行ったから、出会えた人がたくさんいるでしょ?
 何も言わずに東京に行っちゃったけど、俺が止めても行ったでしょ?
 俺は後悔してない。自分の選択を後悔するってことは、今の自分を
 否定することになるし。正しかったと思ってる。」

私が想像をする以上にyouは強い人で。
そして、しっかりしている。

私は自分が悲しくなる。

「私はね、youみたいに自分で何でも決めらる人じゃないんだ。」



自分の人生なのにね。

“選択しないこと”を“選択する”、人生。



「じゃあ、彼氏と別れて、名古屋に帰っておいでよ。」



youはそう言った。

私がそうしないことを知っていて。



ごめんね。

そんな言葉をyouに言わせてしまった自分が恥ずかしかった。



youに会いたくなった。

心の柔らかい部分に触れて。

××すべきだとか、
××してはいけないとか。
そんなことはもうどうだって良くて。

youに会いたいよ。



「こんな風に話してると、会いたくなるね。」

とyouは言った。

「今度帰って来るときは、必ず連絡して。」

とも。

会えるかどうかはわからない。
いつも忙しく仕事をしている人だから。



会えなくてもいい。

だけど、きっと私はyouに連絡をするだろう。

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