「帰っておいでよ。」

ドキッとした瞬間。



youから電話があった。

数日前に不在着信履歴が残っていて。
かけ直したけど、電話はつながらなかった。

また連絡があるだろうと思っていた矢先。



youが今でもまだ、連絡をくれることがすごくうれしい。
私はずっとyouのことが大好きだ。

もう、3年以上会っていないけど。
変わらず、youのことが好き。



youとは、お盆に帰省したときに会う約束をしていたけど。
やっぱりyouの仕事の都合で会えなかった。

残念だったけど、
なんとなくそうなる予感はしていて。
そして、ちょっとホッとしていたりもした。

複雑なキモチ。とても、とても。

youは会いたい人。
一緒にいてすごく楽しい人。
好きな人。
触れたい人。

だけど、キモチだけでは突っ走れない事情があるんだよね。



youとは出会って5年。

出会ってから、今でも変わらないこと。

それは、youにとって、仕事がなによりも大切で、
出会ってからずっとNo.1営業マンであると言うこと。

何千人といる営業の中で、ずっと一番であり続けると言うこと。
それが、どんなに大変でスゴイことなのか。
私はわかるようで、全然わかっていないと思う。

たくさんのものを犠牲にして、苦しい思いもしたと思う。
だけど、それでも仕事を心から愛してる男。

そんな男が目の前にいて。
惹かれないはずはないと思う。



「俺とは一緒にならない方がいい」
「自分が女だったら、俺みたいな奴、絶対イヤだよ」
「仕事ばっかりで、女の人を幸せにできないんだよね」

電話でyouはそう言っていたけど。

2年間一緒にいたでしょ?
一緒にいた時間なんて、本当に限られた時間だったけど。

大好きだったよ、私はね。



強がって。
会えなくても平気なふりをして。
気のないそぶりばっかりしてたけどさ。

本当はyouの言動に、一喜一憂していたんだよ。



魅力のない男だったら、最低最悪な人だけど(笑)
あなたは、まぶしすぎて。

守られない約束ばかりでも。
会えないすべての日が寂しくても。
今度いつ会えるのかさえわからず、苦しくても。

嫌いになんて絶対になれなかったよ。

ふと空いた時間に思い出して。
そして連絡をしてくるのが、私なんだってことだけで。

すべてを許すことができてしまったんだよ。




「名古屋に、帰っておいで」

ドキッとして。
心がグラリと揺れた。



だけど。

「結婚しないの?」
「今の彼と結婚したら、二次会に呼んでね」

そんなことも言われた。


「やだよ、呼ばないよ」

と即答したら、不満そうに「なんで」って言っていた。




私は。

youと一緒にいて。
「幸せだよ」って言ってあげたかった。

ずっと一緒にいて。
仕事ばかりで、ふたりの時間が全然なくても。
「幸せなんだよ」って、言ってあげたかったな。

「幸せだから、今私はここにいて。
 そしてこれからもずっとyouと一緒にいたいんだよ」
心からそう思って、そう言ってあげられる人だったら良かった。



応援してあげたかった。

こんなに遠く離れたところからじゃなく。



「人を幸せにできない」

そんな思いをさせたくなかった。

ごめんね。



あなたは特別な人だよ。

私はわかっているのに。



あなたを待つことができなかったね。

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