もしも。

つき合っている人に、突然。

「別れてほしい」

と言われたら、どうするだろう?


理由を聞く。

イヤだと否定する。

あっさりと了解する。


私は恐らく、一番最後の。

あっさりと了承する、だろう。


大学生の頃につき合ってた人に。
突然、言われた。

「別れたいと思ってる」

と。

別れの予感って、なんとなくするもの。
理由が何なのかはわからない。
だけど、うまくいってないことには気づいてる。

「うん、わかったよ」

電話でそう言われて。
涙を流しながらだったけど、そう答えた。


人には不思議な予知能力があるのか。

別れるのかなって。
これからどうなるのかなって。

考えていたら、涙が出てきて。

偶然としか言いようがないのだけど、
そのタイミングでの電話だった。


そのときの彼は。
私が理由も聞かずにわかったと言ったことに驚いたのか。
理由も言わずに別れてしまうのは申し訳ないと思ったのか。

何も聞かない私に、理由を話してくれた。

「他に好きな子ができた」と。


理由なんて必要ないと私は思う。

“別れたいと思う”

理由が何であれ、現実にそう考え、それを伝える。

もうそれだけで、十分でしょ。


自分が心から信頼を寄せ。
ずっとずっと一緒にいることを望んでいる相手が。

自分とは別れたいと思っている。

もうそれだけで、十分でしょ。
十分すぎるくらいの、理由になるでしょ。


自分と一緒にいることを望まない人と、一緒にはいられない。

それは自分のためであり。

そして大切な相手のため。


その彼と別れた後。

ひとりで眠ることが、こんなにも孤独で苦しいものなのかと。
私は眠ることができなくなった。

疲れ果てて、やっと眠れたとしても。
目が覚めると同時に、涙があふれ出る。

本当に、これがまさしく。
「寝ても覚めても」って言うやつですよ。

彼の夢ばかりをみて。
夢の中ではとても幸せで。
そして目が覚め、それが現実ではないと知り、涙がでる。


それでも。
もう一度やり直したいとは思わなかった。

少なくとも。
私からは絶対に彼には連絡ができなかった。

そう、傷が癒えるまで。

もうすっかり平気になったら連絡しようと思った。

だけど。
平気になったときには、もう連絡したいなんて思わない。

それがセオリー。


すごくすごく昔の話。
だけど私は今でも変わらず彼のことが好き。

思い出は美しい。

その後。
別れてからずっとずっとあとに。
再会した。

やっぱり大好きだった。
お互いの関係は何も変わっていないみたいだった。

私はつき合っていた頃と同じように彼に甘え。
最後にお別れするときには、涙が出た。

お互いに就職をしていて。
そのときは、彼が神戸、私が名古屋に住んでいた。

だからもう二度と会えないような気がして。

その後。
共通の友人の結婚式やら、また別の人の結婚式の二次会やらで。
何度か会ったんだけどね(笑)

私たちの仲の良さに周りは驚いていた。

私たちがつき合っていたことを知らない人に、
仲が良いんだねって言われて。

うん、昔つき合っていたから。

と答え、驚かれたりして(笑)


近くにいたら、再びつき合っていたかも知れない。

彼の方はどう思ってるのかわからないけど。

少なくとも。
「やり直さない?」って言われていたら。
「うん!いいよ!」って答えてたと思う。


だからね。

「別れたい」と言われて、理由を聞かないことや。
あっさりと「わかった」と言うことと。

相手への愛情は。

まったく別物だと思う。


それが、言いたかったの。


今、つき合っている彼に。

「別れたい」と言われたら。

あの時と同じように、「わかった」と言うだろう。


そして。

彼も同じように。

一度別れたら、絶対に元には戻らないし、
連絡も一切取らないと言っていた。

私が別れたいと言ったら、引き止めないと言っていた。


それは。


愛がないからじゃない。


愛があるからだよ。


いい言葉だね。

「愛がないからじゃない。愛があるからだよ。」


Love!

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