「色気」と言うと、
それはなんだか女性に使う言葉のようだけど。

決してそんなことはなく。
男性にも「色気」ってあると思うのです。

きっと男性にはわからないだろう、男の色気。
フェロモンと言えば良いのでしょうか?
女性だけが感じる「男の色気」って言うのがあるんですよ。

100人に1人?
1000人に1人?
それとも、もっと?

とにかく低い確率で、それを持った人は存在している。


職場に、あるスポーツの全日本代表選手(現役)がいます。

最初は全く興味がなかった。

そのスポーツ(球技)のこともよく知らないし、
見た目もタイプじゃないし。
そして結婚してるし。


それが。

周りの女性陣が「素敵!」と言っていたり。
実際に話してみると、かなり人間的に素敵な人で。

単純だけど、いつの間にやら私も“ファン”的な存在だったりして(笑)


その人と接すると。
なんて言うか、惹かれる。

私が好きな声をしているとか、
その世界では超有名人なのだとか、
すごく落ち着いていて余裕があるとか。

まぁ、いろんな理由はあるのだけれど。
そう言う言葉では言い現せない部分で、惹かれる。

ああ、これが“男の色気”かと気づく。
ああ、これが“フェロモン”なのかなと思う。


ものすごく硬派な印象を受けるのですが。

ある日、帰りが一緒になったときに。
「どのあたりに住んでいるんですか?」と言う世間話から。

私の住む家の近くに、彼の知り合いがやっているお店があることが判明し。

「今度、そこに飲みに行きましょうか?」

なんて、超自然に話が展開し、驚く。

誘われたことが、妙に嬉しい。


そして私は、その日が来ないことを祈る。

もちろん、深みにはまらないため。

甘すぎる誘惑。

甘い誘惑を払いのけるのは、たぶん。
とても、しんどい。

理性ではなく、本能で惹かれる人だから。
(それはきっと私だけでなく、他の人も同じだと思う)

そう言う、恐るべき人なのだ。


飲み会があって。

近くの席に座ったことがキッカケで、
いつもは話さないプライベートな話をしていた。

意外と、人なつっこい人。
(3歳くらい年上です)

そしてちょっと、思わせぶり。
(きっと意識していないと思うけど)

「彼氏いるんですか?」と聞かれた。
(お互い敬語で話す仲なのです)

「はい、いますよ」
と、どれだけ答えたかったか!
(「彼氏がいるから、私を誘ったりしないでください!」心の声)

しかし実際には…
職場では彼氏がいないことになっています。
(つき合っている彼が同じく職場の人なので、お互いに言えない)


そんな、ある日のこと。

その人と一緒に道を歩いていて。

少なくとも私は。
その人と一緒に歩いていることを、とても“意識”していた。

微妙に緊張していたせいなのか。
ヒールを履いていた私は何かに躓いて。

「あっ」と思った瞬間に。

その人の腕の中に。
すっぽりと。

抱きしめられていて。


何がどうなったのか良くわからないうちに。

慌てて飛び退いた。

「ごめんなさい。大丈夫ですか?」

と心配される。
(ちなみに、彼は関西弁です)


その一瞬が。
とても長い時間だったように思う。


足を挫いたようで。

外の椅子に座っている私に、缶コーヒーを買ってくれた。

なんだか距離が近くて。

なぜだか缶コーヒーの缶の中を一緒にのぞきこんで。

そのとき。
すごく近くで視線がぶつかって。


キスを。


キスをされそうになった。


思わず、首をすくめて下を向いた。


だめなんです、私。
彼がいるから。
絶対に。

心の声。


恐る恐る顔をあげると。

寂しそうな、拗ねたような、瞳。


今にもまた首をすくめようとしている私の頬に、
彼は優しくキスをした。


あぁ、いつかと同じ。

youのときと同じ。


本当はキスをしたいのに。

誘惑に負けじと、その甘い誘いを拒むことが。

相手の心に激しい火を燈すことを知りながら。

そうすることしかできなかった。


甘くて、切なくて、甘い。


夢。


…と言う夢を、みました。


ごめんなさい、夢です(笑)


だけど。
ものすごく、リアルで。

目が覚めたとき、ドキドキしていました。


飲み会で話したことは、現実です(笑)


本当に。

夢が現実になっては困ります。

激しく、困ります(笑)


とにかく。

そんな人が世の中にはいるのです。

理性はダメだと言うのに、本能が言うことを聞いてくれない。

そんな色気を持った男性が、いるのです。

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