待ちに待った週末。
goとデートでございます。

だけど、忘れちゃいけない。
これは普通のデートじゃないのだから。

擬似恋愛。

goと私は意思も感情もある、操り人形なだけ。


夕方に、
ひとり暮らしの家の近くまで迎えに来てもらい、いざ出発。

「緊張するよね」ってgoは言った。

私はわくわくしていた。


【手をつなぐ】

【彼の肩をもんであげる】

【彼女の肩を抱き寄せる】

【彼の腕に自分の腕を絡ませる】

【別れ際に、彼女の頬にキスをする】

そんな、ミッション。

今は携帯メールって言う
とっても便利な機能があるから。

タイムリーにそんなメールが届けられた。

メールの送り主は、
バーベキューをした男三人のうちのgo以外のふたり。


なんかね、恋愛の初心にかえったよ。

手をつなぐのにドキドキして。

腕を組むのに躊躇して。

goも私も、25歳なんだけどね…。


goはとても素直な人。

食べ物の好き嫌いもいっぱいあって。

どういう女性が好きかとか、
とってもハッキリと言う人だった。

だけど、不器用な人。

純粋な、人。

計算とかしない人。


私が彼の何に惹かれているのか。

きっかけは、昔に心底ホレた男に似てたから。

そのあとは、外見と周りの人からの評価にギャップがあったから。

それから、話をするときに真剣に相手の目を見つめるしぐさに。


デートらしいデートは久しぶりだった。

本当に楽しかった。

相手の気持ちがわからず、
もどかしい恋愛の初期段階のように。

相手が自分をどう思っているのかわからない状態で
デートをするって言うのは、スリルだ。


その日、夜中の3時半まで一緒にいた。

「また、遊ぶ?」

と言うgoからの問いに。

迷わず。

「うん」

と答えた。



翌日。

toからメールが届く。

他愛もないメールだけど。

忙しいtoがメールをしてくれるなんて。

7月に、toと会うのかな。

どうしよう…。



さらに。

二週間ぶりにyouから電話がかかってきた。

本当は。
呆れていた。
怒っていた。
諦めていた。

それなのに。

電話に出てしまった。


「ごめんなさい」って言う、第一声。

「怒ってる?」
「もう、信用ゼロ?」
って不安そうなyouに。

「怒ってないよ。ハワイでも言ってたの?」
なんて、答える私。

嬉しかったんだ。

涙が出そうになるくらい。

安心した。


そして、youと会う。

私は気がついてしまったんだ。

youと一緒にいるときが、一番安らげるって。

それと同時に、寂しさに襲われた。


一緒にいる間
何度もyouに伝えようと思ったけど、言えなかった。

「寂しい」

「寂しかった」

たったそのひと言が、言えなかった。



もう、どうしたらいいのか、わからない。

思いの通りには、いかない。

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