ギャップが人を惹きつける。

ただ
ギャップと言うのは、
意識して外に現れるものではなく。

そして
それは「意外性」と表現されることもある。

計算ではなく、
それが素だから惹かれる。
自分を演じ分けるのとは違うんだ。


かつて私が好きだったその人は。
私の常識を覆すほどのパワーを秘めた人だった。

意外性をたくさん持った人だった。


一見マジメそうなのに、実は遊び慣れていて。
そうかと思うとすべてのことに真剣に勝負を挑んでいく。

その場だけ楽しめばいいのかと思えるその行動は、
実は今を一生懸命生きている証にもみえる。

辛いだろうことなのに、
彼は全然たいしたことのないようその話をする。

本当に強い人だと思った。

だけど、彼は自分は強くなんてないと言っていた。

どうしようもなく、彼に惹かれた。


そして、今。

年下の男の子に、
彼と似た感情を抱きはじめている。

ふたりきりの車の中では甘えるくせに。

食事をしながら仕事の話をすると、
顔つきからして全然違う人のようになる。

仕事の話は好きじゃなかった。

だけど、彼の話を聞いていると驚かされることが多い。

仕事の共通点もあるし、
彼がしている仕事のことは少しはわかる。

だから余計に、
彼のその仕事に対する姿勢と情熱に私は感動するんだ。

いい仕事ができる男は、いい男の証。

そんな男に「好きだ」と言われるのは嬉しい。

「俺の負け。敵わないよ。」
と言われる。
それは仕事のことではなく、恋愛のこと。


「つき合うよね?」

「絶対つき合おうね」

「俺は今すぐにでもいいんだけど」

何て答えればいい?

幸せな悩みなのかもしれないけど。

本当はものすごく、怖い。


どうしようもなく、好きだった男を。

私は4年半ずっと忘れられなかった。

1年に1度、連絡を取るか取らないか。
そんな人をずっと好きだった。

私は彼には選ばれなかった。

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