ちっとも平気じゃない。

こんな些細なことで動揺していて、
私は大丈夫なのだろうか。

もう平気だと思っていたけど、違う。

現実はそこにちゃんと存在しているのに、
私はぎゅっと目を閉じているだけ。
ぎゅっと目を閉じて、それをみていないだけ。


サッカー部のマネージャーをしている私は、
新年会の日程の連絡と出欠の確認のために
部員全員にメールを送っていた。

開催日が日曜日と言うこともあって、
次々と欠席との返信が返ってきた。

ただ。
後輩からの返信はなかった。

そして、今日。
　　お久しぶりですね、お元気ですか。
　　今年もよろしくお願いします。
　　新年会、参加します。
と返信があった。
初めての参加可能者が後輩だった。

参加者があまりに少ないため、恐らく新年会は中止になる。
マネージャーは私を含めて3人いるのだけど、3人とも欠席の予定。

中止にするしかないような状況。


そんな状況を後輩に伝えるべきか否か。

たったそれだけのことを私は悩むのだろう。


全然忘れられてない。

ちっとも平気じゃない。

年下の子とは仲良くしていて、先週末も会ったけど。
比べてしまうんだよね。
いつも、どこかで。
気付かないうちにね。

ただ、その子には。
答えを求められていないから。

むしろ。
彼自身、私が答えを出すことを望んでいない。

今の関係しか、成り立たない。
私はそんな気がしている。


「つき合っていない」という今の状況。

今までそんな不安定な状況には耐えられなかったのに。

だから焦ってダメにしてしまった。

私が追いかけてうまくいった恋なんて、ほとんどない。


なんだっていい。

今はただ。
安心できる人の腕の中で癒されたい。